【両方入った感想】日本超音波医学会と日本超音波検査学会どちらに入会する?

超音波検査士認定試験

お疲れ様です。

知り合いの超音波検査に興味がある技師さんに、超音波検査士取得をすすめているのですが、その際「日本超音波医学会と日本超音波検査学会どちらに入会した方が良いですか?」と聞かれます。

そして最近、他施設の技師さんと「日超医と日超検、どちらに入ってる?」という話になりました。

私は日超検→日超医と日超検→日超医に入会したという経緯があります。日超医の方が理解しやすいというのが選んだ理由だったのですが、その技師さん曰く『日超医は講習会や学術集会の内容が難しくて…』との事。

え?そうなの?という驚きと、日超検でも勉強したいなあという気持ちが最近むくむくと湧いていたので、よし、じゃあ!と再入会させてもらいました。

結論から書かせていただくと「どちらもおすすめ!でも最初は超音波検査学会の方が良いかも?」というのが私の意見です。

なぜそう思ったのかを含め今回は、日超医と日超検それぞれの特徴や違いを臨床検査技師からの視点で書かせていただきます。

入会金・年会費

日超医は臨床検査技師は準会員なので入会金1,500円、年会費10,000円です。英文誌を辞退すると年会費7,000円です。

日超検は正会員として入会します。入会金2,000円、年会費7,000円です。

若干日超医がお得ですね。

学会誌

日超医は和文誌年6回、英文誌(希望者のみ)年4回が提供されます。電子ジャーナルの配信となり、冊子を希望する場合年間購入は14,490円、1号単位購入は2,415円(どちらも消費税・送料込)です。学術集会の抄録集ですが、今年度は参加費を払わなくても入会していれば閲覧可能でした。

日超検は年6回発行です。こちらは冊子で毎回送られてきます。学術集会抄録集を閲覧するにはパスワードが必要となる=参加費を払う必要があります。

日超医と日超検、どちらも過去誌は閲覧可能です。

学術集会・地方会

今年度開催・開催予定で比較します。

どちらも現地参加・オンデマンド視聴可能です。

日超医:どちらも年1回開催されます。

参加費は学術集会のみの場合15,000円(年々上がっていますね)、教育セッションも参加すると3,000円です。

地方会は3,000円前後、地方会講習会も参加するとプラス1,000円必要です。

日超検:学術集会は年1回、地方会は2024年度では2回開催されています。

参加費は学術集会8,000円、地方会は事前登録の場合2,000円です。

金額のみで考えると日超検が良さそうですが、日超医は学術集会時JABTS春季大会を同時開催したり現地開催期間も3日間だったりと高額ならではの理由があります。因みに今年度は日超検会員でも学術集会の参加費が同額でした。これは嬉しい対応ですよね。

ただ日超医は数年前から一般演題をオンデマンド配信しなくなったんですよね…乳腺に関しては一般演題以外の企画も配信がなく(泣)今年はどうなるか戦々恐々としています。日超検は一部除きほぼオンデマンドで視聴できるようです。

超音波診断講習会

こちらも現地参加・オンデマンド視聴可です。

日超医:年3~4回開催

受講料は会員の場合8,000円です。

消化器、循環器領域は毎年行われている印象。次に乳腺や血管が多いようです。

日超検:こちらも年3回開催。受講料は『1領域5,000円』です。

というのも日超医とは異なり、ホール別に腹部や循環器、血管など複数の領域が同時に開催されています。

超音波検査士受験料・更新料

日超医は受験料20,000円、合格した際に認定料5,000円が必要です。

更新料は5,000円となります。

日超検は受験料22,000円です。認定料は5,000円と同額ですが、

更新料は8,000です。5年毎なのでなかなかの出費かもしれません。

日超検は更新申請の際に書類提出も必要なので、その点は若干手間を感じる方がいらっしゃるかもしれませんね。

ちなみに必修講習会は現地参加の場合3,300円、e-learningでは6,160円で、こちらは日超医・日超検同額です。

超音波検査学会の大きな特徴

受験料などの金額で差をつけられている日超検ですが、eラーニングが魅力的です。

走査法や過去の講習会、問題などがあり定期的に追加もされています。充実した内容ですね。

心エコー図学会もオンデマンド教育プログラムがありますが、素晴らしいのですよ…!学術集会のない時期や通勤などの移動時にスマホがあれば勉強出来ちゃいます。

結論:初学者は日超検がおすすめ!だけど…

日超検はエコー検査のTipsを教えてもらえる場が多いように感じます。

なので、初学者は日超検がいいかな〜というのが私の感想です。

じゃあ日超医がそうではないかというと、全然!しっかりエコー技師としての勉強も出来ます。ですが超音波検査の研究・開発が日超検よりも多い印象です。なので中級者向けかもしれないなと今回比較して感じました。

私は日超医を選びましたが、やはり相性はあると思います。日超検でも推奨されているように、1年間は両方入会して比較し、年度変わりにどちらかを選ぶというのが良いかなと思います。

同時に2つの入会は金額的に難しいと思われるかもしれませんが、超音波検査士認定試験の受験資格に『入会して3年以上継続』というのがあるので、受験前は私のようにどちらかを継続する方が無難だと思います。

もし金銭的に余裕があれば両方を是非!それぞれメリットがあるのでおススメですよ。

おのこ

サイト運営者:おのこ

本サイトにお越しいただき、ありがとうございます。
私は関東在住の臨床検査技師です。
超音波検査で全身スキャン出来るようになりたい!という気持ちから
・超音波検査士(消化器・表在・循環器・泌尿器・けんしん)
・血管診療技師
・JHRS認定心電図専門士
・乳がん検診精度管理中央機構認定技師
を取得しました。
このブログでは、主な業務の超音波検査や
趣味の旅行・甘いものについての情報をお届けしています。
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旅行や甘いものが好きな方のお役に立てれば幸いです。

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