心エコー図学会の講習会は夏期(神戸)・秋期(東京)・冬期(大阪)の年3回行われます。
今回は大阪で開催された冬期講習会に参加しました。
受講のきっかけ
こちらの講習会は15年前から参加しています。心エコーの師匠から「心エコー図学会というのがあるよ、講習会もやってるよ」と教えていただいたことがきっかけです。当時は今よりもっと経験・知識不足でしたので、緊張するけど飛び込んでみよう!と思いました。
今思うと、東京ハートラボさんに入会した時と心境が似ていますね。
えいやっ!という気持ちです。
最近はオンデマンド参加が可能になったので、学術集会の方へ参加することが多くなっていましたから3年振り位でしょうか。
会場の雰囲気
会場参加の定員は300名でしたが、実際には少ない印象。
ソロ参加が多く、年齢層は幅広いように感じました。
講習会の内容
内容としては、
- 拡張能評価
- 人工弁
- 収縮性心膜炎
- 先天性心疾患(肺動脈弁)
- 心エコー図検査の役割(右心機能評価・心不全・3Dエコー)
- 肥大型心筋症
- 「聞いてみよう」コーナー
- 失敗しそうになったor自慢したい症例
でした。
内容は初心者向け?経験者向け?
全て受講した経験がありますが、夏期・秋期・冬期はそれぞれ傾向が異なるように思います。
- 夏期(神戸)かなりディープな内容
- 秋期(東京)比較的ライトな内容
- 冬期(大阪)夏期と秋期の中間
※あくまで個人的主観です
じゃあ夏期は初心者には難しいかといえばそんなことは無くて、「普段何気なくしていたルーチンを深堀りする」というイメージです。
逆も然りで、経験豊富なソノグラファーは秋期講習会が物足りない訳ではないと思います。いつも新しい発見や知識を提供して下さいます。
受講後の感想
拡張能評価のアップデート
ASE/EACVI左室拡張能評価ガイドラインで今回追加された新しい指標のひとつ【左房ストレイン】を深く学ぶことが出来ました。
大学病院さんでもルーチンとして計測していないようで、更に計測項目が増えるのか…?とも思いましたが、左房ストレイン計測の際LAVI値も出るそうです。
他、肺静脈血流速波形のTipsやIVRTの計測、実際どのようにエコーレポートに書くかを学びました。講義された先生の施設では拡張障害のGradeは書かないそうです。
苦手意識をなくそう!人口弁術後
人工弁について勉強する機会がなかったので、こちらも楽しみにしていました。
種類や評価、PPMについての情報が沢山!
- 生体弁は何年持つか?
- 生体弁が石灰化する理由
- 血栓とpannusの違い
- LVOT径の計測ポイント
等々、勉強になりました。
今一度学び直そう!心エコー図検査の役割
右心機能評価・心不全・3D心エコーについて聴講しました。
EF目合わせをされている施設が結構多いんだなあという印象。
FAC%の目合わせをされているという施設さんもいらっしゃって、目合わせの可能性やレベルの高さを感じました。
講習会を受講して改めて、visual EFは「感覚」だけではなく、
日頃から目を揃えておくことが大切だと感じました。
東京ハートラボさんの『心エコーEF目合わせ』の書籍レビューも別記事でまとめていますので、
EF評価に悩んでいる方はよければ参考にしてみてください。
👉心エコーEFがブレる人へ|書籍『心エコーEF目合わせ』を購入して感じたこと
過去の講習会と比較して
以前はアーチファクトなど基礎について講習されていた記憶がありますが、今回はなかったですね。受講する方々のレベルが上がり必要とされなくなったのか、心エコー図検査の計測項目が増えているので基礎まで手が回らないのか…
アーチファクトを学ぶことは大切ですが、新しい知識を得たいという気持ちで受講される方がほとんどなので、今回のようなカリキュラムになるのは自然なことかもしれません。
あと、講義をしてくださった先生方が会場奥で質問に答えて下さる「質問コーナー」というシステムはすごいと思いました。すごいサービスですよね。
まとめ
心エコー図学会の講習会は、このような方におすすめだと感じました。
- 新しい情報に触れたい人
- 他施設さんの運用を知りたい人
- 心エコーについて他に質問や相談できるソノグラファーがいない人
- 色々な症例を見たい人
講習会に近い内容を東京ハートラボさんも常時されているので、そちらの入会もおすすめです。
👉【入会を迷っている方へ】東京ハートラボさんの個人会員1年が経ちました
東京ハートラボさんの症例検討会では心エコーだけではなく、治療についても話し合います。ですが知識が無いので全くついていけず…エコー以外の知識も身につけないと!と思っていたんです。
なので、今回の人工弁についてはとても勉強になりました。
また、お手伝いさせていただいてるクリニックでは「HFpEFについて調べて下さい^^」という希望を医師からいただいているので、今回の内容を活かしたいと思います。


コメント