心エコー検査でEFを評価する際、
「今日は低めに見える気がする」「直前の症例に引っ張られているかも」
と感じたことはありませんか?
毎回参加させていただいている、東京ハートラボさんの「EF見合わせ」が本になりました!
今回は購入理由と内容の簡単な説明、感想を書かせていただきます。
購入理由
以前も書かせてもらいましたが、EF目合わせはオーケストラの「調律」みたいだなあと思っています。自覚していないズレを、他の方達の意見を聞くことによって元に戻していく場だと感じています。
渡辺先生や阿部先生もたまに調律がズレていらっしゃる(失礼)のだから私なんて尚更、これは購入しよう!と思いました。
本の内容
価格は税込3,190円と手に取りやすい価格です。
紙の本だとA5サイズという、カバンに入れてもかさばらないちょうどいい大きさ。
内容はステージによって分かれていて、
- ステージⅠ:正常/異常の把握
- ステージⅡ:軽度/中等度/高度低下を見極め
- ステージⅢ:難易度の高い数値のEF
といったように、読み進めていくと難易度が高くなります。
「EFに自信がない」「目合わせが初めて」という方でもステージⅠを読めば取り組みやすいと思います。
本のタイトルにも書かれていますが、記載されているQRコードを読み込むと症例の動画が確認できます。ステージⅠの動画も合わせると合計24の動画が視聴可能です。
本文ではトレースラインの写真もあるので、心内膜がどこかを学ぶことが出来ますよ。
また、visual EFを学ぶだけではなく症例のエコー所見や描出のコツなども細やかに記載されています。
本の感想
私は医書.jpさんで電子版を購入しました。
電子版は拡大ができるのでありがたい…
感想としては、「そっと寄り添ってくれる」優しい本だなと思いました。
東京ハートラボさんのEF目合わせの空気感、そのまま入った1冊です。
正解を押し付けるのではなく、「一緒に考えながら精度を上げていこう」と言ってくれる本だと感じました。
visual EFのコツ
私がEF目合わせや学会で見聞きしたvisual EFのコツについても少し書かせていただきます。
2024年の心エコー図学会学術集会内のパネルディスカッションで大西先生が「visual EFを鍛えるには?」について話されていました。
- 個人として、施設として同じ精度であることが重要→みんなで精度を高める
- たくさんの症例を経験して目を鍛える
やはり『沢山経験する(症例を見る)』ということはとても大切なようですし、実際そう感じます。
また、第56回EF目合わせで阿部先生が「asynergyが全く無くてdiffuze hypokinesisの時はEF35%と思っている」と仰っていました。
まとめ
EF目合わせ内でも「あの症例見た後だから○○%って思っちゃうかも!」と仰っていることがあって。直前に検査した症例や自身のコンディションでvisual EFは容易に変化してしまうんだなあと思ったことがあります。
なので、今回の本は初心者だけではなく心エコー図検査をされている皆さんにおすすめ出来る本だと感じました。
特にこんな方におすすめだと思います。
- visual EFに自信が持てない方
- 症例によってEFがブレやすいと感じている方
- 若手指導で「なぜそのEFか」を説明したい方
購入を迷われている方、南江堂さんのHPから本のサンプルを見ることができるので是非ご覧になってみてください。
正直サンプルとは思えない大盤振る舞いです。
また、医書.jpさんに会員登録すると5分間立ち読みが出来るのでそちらもおススメです。
引用:
一般社団法人日本心エコー図学会 第35回学術集会(2024)
パネルディスカッション3 POCUSから心エコー図の基礎を考える
東京ハートラボ 第56回EF目合わせ(2025)

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