超音波検査の勉強、続いていますか?
「やらなきゃ」と思っているのに手が止まる、モチベーションが上がらない——そんな経験は誰しもあると思います。
私自身も同じように悩んできました。
そんな中で出会ったのが「努力は夢中に勝てない」という言葉です。
今回はこの考え方をもとに、
✔ 勉強が続く人の共通点
✔ モチベーションに頼らない習慣の作り方
✔ 超音波検査士を目指す中での“失敗の価値”
を、まとめてみました。
【高橋弘樹vs教育経済学者】早生まれは不利?第一志望のビリvs第二志望の一位どっちが成績良い?【ReHacQvs中室牧子】
この動画は、教育経済学者の中室牧子氏が科学的根拠に基づいた教育や子育てのあり方を解説した対談の内容です。
概要だけを聞くと「社会人には関係なさそうな内容かなあ」なんて思うかもしれませんが、中室先生が元陸上競技選手の為末大氏から聞いた話や、学生さんへのアドバイスがすごく良いなと思ったんです。
努力は夢中に勝てないとは?
為末氏の言葉です。
「努力は夢中に勝てない」という言葉は、努力を「しんどい」と感じながら行うのではなく、「気がついたら時間が経っていた」というほど夢中になれる状態を作ることの重要性を説いています。
これは超音波検査の勉強にも置き換えることができるなあと。
夢中になると自分の中で勉強内容にどんどん疑問が生まれて、それを知ろうと調べて知ることで新しい発見→また疑問→調べる→知るを繰り返すと時間があっという間ですし、何より自分自身の成長を感じることが出来て楽しいんです。
じゃあ、具体的にどうすれば夢中になれるのか?その状態を作ることが出来るのか?ですが、方法も動画内で紹介されていました。
夢中になるための4つの考え方
「モチベーション」に頼らず「報酬」から始める
習慣形成の研究では、最初は小さなお金などの「インセンティブ(報酬)」を使ってでも行動を繰り返すことが有効だとされています。
「やらないと気持ち悪い」状態まで繰り返す
習慣化のゴールは、歯磨きのように「何も考えずにやってしまう」状態にすることです。
「問い」と「驚き」で知的好奇心を刺激する
「夢中」になる(知的好奇心を持つ)ためには、自分に対して以下の3つのステップをセットで行うことが効果的です。
- 驚き:当たり前だと思っていることに「実はこうだったのか!」という驚きを持つ。
- 問い:「なぜこうなっているのか?」と自分に問いかける。
- 調査:問いに対して自分で調べ、さらに分からないことを見つけるというサイクルを回す
他人と比較せず「過去の自分」との差分を見る
レベルの高い集団の中で他人と比較しすぎると、「自分はダメだ」という自尊心の欠如(相対的剥奪)が起き、夢中になる前に挫折してしまいます。
人生で一番大事な学びとは?
中室先生のエピソードです。
地方の公立校から慶應義塾大学に入学し、周囲の恵まれた環境や才能を持つ学生と比較して「自分はどんなに努力をしてもそこそこにしか慣れないのではないか」と自信を失っていた学生に対し、自身の経験を交えて以下のようなアドバイスを送っています。
「めちゃくちゃ努力してもうまくいかなかった経験」を勧める
中室氏は、人生には「努力してうまくいったこと」「努力が足りなくてうまくいかなかったこと」に加え、「めちゃくちゃ努力してもうまくいかなかったこと」の3つがあると語っています。その上で、自身の人生を振り返ると、この「精一杯努力したのにダメだった経験」こそが、結果として一番学びがあり、最も大事なことだったと述べています。
後で振り返ることの大切さ
学生に対し、まずはそのような経験にぜひチャレンジしてみてほしいと伝えています。その挑戦が終わった後に、自分(中室氏)と同じように「うまくいかなかったことが一番の学びになった」と思えるかもしれないから、その時にもう一度振り返ってみればいい、と助言しました。
他人と比較せず「過去の自分」を見る
レベルの高い集団に入って自信を失う「相対的剥奪」という現象に触れ、他人と比較して自分の位置を測るのではなく、前回の自分より伸びたかどうかに注目すべきであるという考えを示しています。
中室氏は、単に「頑張ればできる」と励ますのではなく、「努力の結果が失敗であっても、そのプロセス自体に大きな価値がある」という視点を持つよう学生に促しています。
超音波検査に置き換えるとどうなるか
動画の内容を、超音波検査士・スーパーソノグラファーを目指して日々研鑽を積まれているコメディカルの方々へ置き換えてみました。
習慣化で技術を伸ばす
超音波検査は、解剖の理解からプローブ走査、画像の読影まで、膨大な練習と知識が求められます。ここで重要なのが、為末氏が提唱する「努力は夢中に勝てない」という考え方です。
「しんどい努力」を卒業する
「勉強しなければ」と自分を追い込むのではなく、「気がついたら時間が経っていた」というほど夢中になれるポイント(知的好奇心)を見つけることが、長期的な成長の鍵となります。
例えば、ガイドラインの変更点や新しい症例の画像に対して「なぜこう見えるのか?」という「問い」と「驚き」を持つことで、脳を活性化させることができます。
「歯磨き」のように習慣化する
やる気(モチベーション)に頼ると、疲れている時に継続できません。
最初は「参考書や症例報告を1つ読む」といった小さな行動を、インセンティブ(報酬)を設けてでも繰り返し、「やらないと気持ち悪い」という歯磨きのようなレベルまで習慣化してしまうのが最も強い状態です。
「人生で一番大事な学び」:全力で挑んだ挫折の価値
超音波検査士の試験は難易度が高く、精一杯準備しても思うような結果に至らない事があります。臨床の現場でも同様です。
しかし、中室氏は「めちゃくちゃ努力してもうまくいかなかった経験」こそが、人生で最も大事な学びになると述べています。
プロセスそのものに価値がある
大事なのは試験の合否という「成果」だけではなく、そこに至るまでに「どのように考え、どう努力したか」というプロセスです。たとえ結果が伴わなくても、全力を尽くしたという経験は、後の人生において他者の気持ちを想像する力や、専門家としての深みにつながります。
「負け」が表現の深みを作る
為末氏は、創造的な仕事において「負けた経験」は強みになると指摘しています。
医療現場でも、自分の力不足を痛感した経験があるからこそ、患者さんの不安や痛みに寄り添った、より精度の高い検査(表現)ができるようになるのです。
周囲と比較せず「過去の自分」との差分を見る
高度な技術を持つ先輩や、早くに資格を取得した同僚と比較して、自信を失う(相対的剥奪)こともあるかもしれません。
自分自身の成長にフォーカスする
他人のスコアや進捗を気にするのではなく、「前回の自分よりも描出がうまくなったか」「前回の模試より理解が深まったか」という自分自身の差分だけに注目してください。ドイツの教育現場でも取り入れられているこの視点は、自己効力感を維持するために非常に有効です。
別の「頭」を持つ
もし勉強で行き詰まったら、趣味やスポーツなど、自分が「リーダー」になれる別の場所を持つことも大切です。それが精神的な支えとなり、再び検査の仕事に夢中になる活力を与えてくれます。
超音波検査士への道は険しいものですが、その過程で経験する「夢中」や「全力の失敗」は、必ずあなたのキャリアにとってかけがえのない財産になります。
まとめ|夢中になれる環境を作る
動画の内容は、今まで自身が行ってきた内容を否定されることもなく、肯定して受け止めてくれる内容だと感じました。同時に気付きも与えてくれて、前向きでモチベーションが上がりますよね(モチベーションに頼るなとは仰っていましたが)。
超音波検査の学びは、決して楽な道ではありません。
それでも、「夢中になれる瞬間」が少しでも増えていけば、
勉強は“努力”ではなく“自然な行動”に変わっていきます。
そしてたとえ結果が出なかったとしても、
その過程は必ずあなたの技術と人間性を支えてくれます。
今日の学びが、明日の一歩につながりますように。
他にもためになる内容盛り沢山なので、気になる方は是非ご覧になって下さいね。

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