【超音波検査基礎】音響についての勉強方法を考える

超音波検査士認定試験

お疲れ様です。

試験までまだまだ先と思っていましたが、気づいたらもう今月末なのですね。

受験勉強に励まれている皆さんは一通り超音波検査基礎の勉強をされて、記憶した知識の整理や深堀りされている時期かと思います。

今回は受験日間近、勉強した内容を頭の中でどう整理したかを私の方法ですが書かせていただきます。

音響の出題内容

音響は【音響の原理】や【生体の音響特性】を学ぶ必要があります。その中では計算問題もあるので定義式を覚える必要もあったり…なかなか大変だったりしますよね。

私も受験した際、音響の原理や生体の音響特性について出題された記憶があります。

例えば、

Q.固有音響インピーダンスの説明で正しいのはどれか?A.密度と減衰係数の積

や、

Q.減衰係数が小さいほど音速は大きくなるか?A.(関係ないので)大きくならない

などなど…

定義式を覚えているだけでは簡単には解くことが出来ない問題も出題されます。

なので、よく出るパラメーターに関して性質を表す式を基本的に理解して

式にどのようなパラメーターが構成されているか確認・整理しておくことが重要になります。

私は3段階で勉強を進めていきました。

  1. 定義を理解する
  2. 定義式を確認・整理して導出できるようにする
  3. 覚えた定義式に関連する基礎を確認する

定義を覚える

まずはそれぞれの定義をしっかりと覚えましょう。

基本である【周波数】を例にあげると『1秒間の振動数』といった感じです。

ここでしっかり覚えておけば、ほとんどの定義式は導き出すことが出来ると思います。

定義式を確認・整理して導出できるようにする

学んだ定義式に関して、導入過程を再現できるよう過去問などを使って繰り返し練習しましょう。

周波数は『1秒間の振動数』なので、導き出す式は

F=

ですよね。

計算問題に関してはポイントとなるワードがあるので、問題文章を読んだだけで「この定義式を使えば解ける」と自動的に手が動くと思います。

関連する定義式を確認する

次に関連する定義式を確認します。

周波数が関係する→減衰、距離分解能、方位分解能

といった要領です。

このような感じで点と点だったものが線になると理解も深まるし、記憶にもしっかり残ると思います。

まとめ

よく出題される定義式と関連するパラメータのまとめです。

音速媒質(体積弾性率、密度)、温度
音響インピーダンス媒質(音速、密度、体積弾性率)
反射率音響インピーダンス
屈折角音速
減衰量周波数、視野深度(距離)
距離分解能パルス幅、帯域、周波数
方位分解能ビーム幅、周波数、開口、焦点

このように表にすると、より理解が深まりますよね。

せっかく努力して覚えた知識を当日で活かせるように準備していきましょう!

今回の内容がお役に立てると幸いです。

引用元

  • 日本超音波医学会第24回教育セッション(2025年)
  • 超音波検査士認定試験対策:基礎編: 過去問分析~出題のポイントで学ぶ!(東京超音波研究会 如月会 編著)
  • 超音波専門医認定試験問題集 第7版
おのこ

サイト運営者:おのこ

本サイトにお越しいただき、ありがとうございます。
私は関東在住の臨床検査技師です。
超音波検査で全身スキャン出来るようになりたい!という気持ちから
・超音波検査士(消化器・表在・循環器・泌尿器・けんしん)
・血管診療技師
・JHRS認定心電図専門士
・乳がん検診精度管理中央機構認定技師
を取得しました。
このブログでは、超音波検査の症例や参加した学会・勉強会の感想、超音波検査士認定試験について書いています。
これから超音波検査の業務に携わる方、超音波検査士を受験される方のお役に立てれば幸いです。

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