こんにちは。
最近更新が遅くてすいません。前回の続きです。
膵臓・腎臓・脾臓・腹部大動脈について書かせていただきます。
膵臓
- 膵頭部の描出
- 膵体部の描出
- 膵尾部の描出
膵頭部の描出
心窩部縦・横走査で描出しました。
膵頭部に関しては、縦・横走査どちらかではなく両方撮影することが重要です。
膵頭部が描出できていると判断するには? ですが、
- 縦走査の下大静脈がしっかり見えている状態で膵内胆管が半分以上含む(十二指腸下行~水平部辺りまでしっかり見えている)又は下大静脈と共に膵頭部が2/3以上描出されている
- なおかつ、横走査で下大静脈がきれいに出ている(胆管の輪切りや下大静脈半分は×)、可能であれば十二指腸下行部のガスが描出されている
この2方向が記録されていることで膵頭部出てると判断されるそうです。

(もっと膵内胆管出せた方が良いですね)
膵体部の描出(膵体部主膵管の描出)
心窩部横走査で描出しました。
膵体部は上腸間膜静脈・門脈の左側縁~大動脈左側縁とかなり狭くなっちゃいましたよね。
膵管径の測定法にも注意が必要です。
前壁エコーの立ち上がりから後壁エコーの立ち上がりまでを測定し,小数点以下は四捨五入してmm表示とする。(腹部超音波検診判定マニュアル改訂版)
膵尾部の描出
左肋間走査と心窩部横走査で記録しました。
できていると判断するには 、
- 横走査で左腎(副腎でもOK)あるいは脾静脈水平部が描出されている。
- なおかつ、心窩部縦走査で左腎が描出されている(脾静脈・脾動脈も見えている)。
- あるいは左肋間走査で脾静脈と共に描出されている。
だそうです(※空腸が膵臓のようにみえる場合があるので注意)。
腎臓(左右)
- 上極
- 下極
- CECの描出
上極・下極がしっかり出せていることがポイントです。
今までは腎臓の画像で減点されることはないですよーなんて先生方は仰っていましたが、
少し前の研修会で「腎臓の厚みがしっかり出せているように」と教えて下さいました。
脾臓
上縁・下縁を描出した1枚、脾門部を描出した1枚の計2枚記録しました。
- 脾上縁と横隔膜あるいは脾上縁(1/3以上)
- 脾下縁
- 脾門部
が描出できているかがポイントだそうです。
大動脈
2画面にして上腸間膜動脈も描出できている1枚、左右総腸骨動脈分岐部までの長軸像1枚で記録しました。
- 左右総腸骨動脈分岐部までの長軸像が描出されているか
を確認されるようです。
全衛連ではここ10年くらい膵内胆管、膵臓頭部・底部の描出がよくないそうですが、大動脈もだそうで。しっかり出して記録したいですよね。
総腸骨動脈分岐部を横Y字に描出する方法ですが、被検者さんの右側に探触子をおいて少しえぐるようにスキャンするときれいに出せるような気がします。
画像評価
- 見た目の印象(拡大、探触子の密着程度)
- ゲイン、フォーカス、STC
- スケッチ、臓器の説明(映っているもの全て記載されていると良い)
これらも結構重要です。
以上です!ポイントが多くて最初は大変かもしれませんが、大丈夫です!慣れます(笑)
私も最初、全衛連の精度管理に参加した際は吐きそうになる位大変でしたが
結果をみて何が良かったか・ダメだったかを評価してくださったり研修会に参加したり
繰り返していると、どんな画像が良いか判断できるようになり結果的に
優良施設として画像を提供させていただいたこともありました。
講師の先生がおっしゃっていましたが、試験のための特別な画像はバレるそうです。
なので、普段からきれいな画像を記録できるよう意識しなから取り組みましょうね!
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