来月、健診受診者様対象に
超音波検査について説明してほしいと依頼をいただきました。
私 説明が下手なんですよね…
大丈夫かな…
見て下さった方が、少しでも健診で超音波検査を受けてみよう!と
思ってくれると良いな…と願いつつ
只今スライド作成に精を出しております。
今回は乳房超音波検査の症例をアップさせてもらいます。
低エコー…域?腫瘤?
ここだけ乳腺が厚めだし、テクスチャーが周りと違うんですよね…
しっかり腫瘤形成してます!な感じではないような…
でも、うーん…分葉状にも見えるような…
カラードプラでは辺縁に血流を認めます。
(だいぶゲイン上げてます)
エラストグラフィーは
一部で歪みの低下がある…ような…
こちらの受診者様は3年前も当院でエコーを受けていただいていたので 画像を確認します。
エコー機が違うので、見え方が少し異なっているのか?
でも内部エコーが変化しているような…
カラードプラはあまり変わらないですね
このぼやっとして見える感じ…
小葉癌?DCIS?
兎にも角にも拾うべき所見だよなと思い
乳腺外科の医師に確認していただいたところ
「内部エコーが前回と比べて崩れているように見えるから精査した方が良い」と
ご教示いただきました。
内部エコーが崩れている…成る程!!!
表現力、勉強になります。
結果、こちらの方は『微小浸潤性乳癌』でした。
遭遇したのは初めてです。こうやって見えるんですね。
紹介先の施設さんからフィードバックをいただいたのですが
物凄く丁寧に記載してくださって感動…
微小浸潤性乳癌について調べてみると、
- 微小浸潤癌の定義は最大の間質浸潤巣の大きさが1㎜以下の乳がん
- 全乳がんの1%以下と比較的稀
- 予後は非浸潤癌に類似しているという報告もあれば非浸潤癌より予後不良という報告もあり
(引用元:微小浸潤癌性乳癌の予後と臨床病理学的検討 2022)
だそうです。なるほど~知識の引き出しが増えました!
最後までご覧いただきありがとうございました。今回の記事が皆様のお役に立てると嬉しいです。
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本記事は、超音波検査士認定試験の学習・教育を目的として執筆しています。
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