ある日 放射線技師さんからこんなことを聞かれました
放射線技師さん「マンモグラフィで集簇性石灰化のある方が今日造影MRI検査を受けられたんですが、結果が悩ましくて…先生に聞こうと思っています。エコーでは何かありましたか？」
私「おお、そんなことが！（調べて）えーとこの方は○○さん（後輩①さん）がエコーしてるけど…うーんこれといった画像は残してないですねぇ…」
後輩②「あ、後輩①はエコーで何もなかったって言ってましたよ」
放「あ、そうなんですねー」
私「（え、マンモでこんなに石灰化が見えるのに…？）本人に聞いてみますね！」
多分、見逃してるなぁ…どうしよう先生に再検査をお願いしようかなぁ…
でも「次はないんです…！」って、他施設の技師さんに叱ったって仰ったしなあ…
いや、でも教育不足はしっかり伝えてお詫びして、もう一度検査させていただこうと決意。
マンモでこの位しっかり石灰化が見えるなら、エコーでも見える！という事を
自分自身 確認したかったという気持ちもありました。
先生に事情を説明して、「機器の性能とかで見えないこともありますよー」なんてフォローをいただきましたが、申し訳ないのですがもう一度エコー検査させていただけないでしょうか？とお願いし、患者様の了承を得て検査させていただきました。
さてさて、と検査をすすめていると…
しっかり見えるぅぅぅーーー
血流シグナルも認めます
エラストグラフィーの歪みも確認できます
点状高エコー＋低エコー域＋小嚢胞が確認出来て
血流シグナルとエラストグラフィーの歪み低下が見えるから
DCIS以上と考えて…
乳癌か？と考えたら 低エコーの具合がそんなに黒くない（もっと低エコーが私の乳癌のイメージです。あくまで私のイメージ）からDCISかなぁ…なんて思いつつ
やっぱエコーで分かるんだという気持ちと 後輩さん見逃してしまったか…という気持ち
複雑です
すぐさま医師にご報告してエコー画像を見ていただきました
先生は「これはわかりづらいよねー」なんてまたまたお優しいフォローをいただきましたが
心は全く落ち着かず(´;ω;｀)
平謝りと 教育の改善を申し上げました
次は 後輩①さんへのフィードバックです
見逃すのは結構ショックだよなぁ…なんて伝えようなんて少し悩んだのですが
正直に伝えました
話していると後輩①さん、マンモグラフィを見て病変の位置を推測する事が苦手だと知ったので
見方を伝えて 経験上、こうすれば見つかるというポイントも伝えました
結果 こちらの方はDCISと医師からご教示をいただきました
教育の改善…後輩さん達には のびのびとエコー検査をしてほしいけど
もう少し チェックをしっかりしないとなぁなんて 反省した一日でした
そして 自分 結構エコーできるようになったんだなぁとも 自画自賛です（笑）
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