今年最初のTHLさんEF見合わせに参加しました。
この勉強会では、活躍されている先生方がどのようにvisual EFを読み取っているのか、
またその考え方のプロセスを学ぶことができるため、非常に有意義な時間となりました。
先生方の視点や解釈の仕方に触れることで、日々の業務に活かせる多くの学びを得ることができます。
しかし、今回の結果は散々でした……(汗)。
特にasynergy(壁運動異常)がある場合、その影響が非常に大きく、
評価が難しくなることを痛感しました。
EFの測定は単なる数値の問題ではなく、画像の質や患者の状態
さらには評価する技師の経験や知識にも左右されるため
慎重に判断する必要があると改めて感じました。
また、今回の勉強会ではEFの評価方法だけでなく、
レポート作成時の所見の記入方法についても話題に上がりました。
たとえば低心機能(hypokinesis)を表現する際に「severe」という言葉を付けるべきかどうか
あるいはエコー診断においてこの症例をどのように記述するべきかなど
細かな表現の違いについても議論が交わされました。
他施設の技師さんがどのように記述しているのか、またその理由について知ることができたのは
非常に勉強になりました。
以前のブログにも書きましたが、他施設で心エコーをさせていただく機会があり
その際に他の技師さんのレポートを拝見する機会がありました。
すると、同じ症例でも表現や記載内容に違いがあることに気づきました。
「あれ?私の書き方は大丈夫?勉強不足なのでは?」と不安になりましたが、
今回の勉強会で「違っていても問題ない」ということを改めて実感しました。
興味深いことに、腹部エコーや乳腺・甲状腺エコーでは
施設間の記載内容の違いがあまり見受けられない印象があります。
これは、これらの領域では比較的統一された基準があるからかもしれません。
しかし、心エコーは特別であり、診断や所見の書き方において施設ごとに異なるスタイルが存在することを
改めて認識しました。
また、以前渡辺先生が「収縮能は『保たれる』という表現を使わない」とおっしゃっていたことを思い出しました。
それ以来、EF見合わせ隊の先生方もこの表現を使用しないようにしているそうです。
今回の勉強会でもこの話題が出て、高尾先生が「『保たれる』委員会を立ち上げる」と冗談交じりにおっしゃっていました。
このテーマが今後どのように展開していくのか、引き続き注目したいと思います。
今回も非常に充実した時間を過ごすことができました。
そして何より、尊敬する先生方が集まる場はまさに眼福でした!
第一線で活躍されている先生方の考え方や技術を間近で学べることは、非常に貴重な機会ですし
モチベーションも大いに向上します。学んだ内容をしっかりと吸収し、明日からの業務に活かしていきたいと思います。
次回の勉強会も楽しみにしながら、今回の学びを日々の診療に反映できるよう精進していきます!
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