超音波検査士認定試験の結果がでました
いつもこの瞬間は緊張しますね
認定いただきました!良かったです。
けんしん領域で使用した参考書・資料等
今回はどうやって勉強しよう?参考書何にしよう?と悩んだのですが
【超音波検査士・超音波指導検査士認定試験問題集第5版 Web動画付】
をはじめとした認定試験問題集(第3版はけんしん領域の問題が少ないので参考程度に)と
【超音波の学校vol.1 胆嚢・胆管】
こちらは症例実績レポートを作成する際に使用しました。詳細に書かれているのでお気に入りの一冊です。
肝臓なと他臓器も出版されるのかなーなんて思っていたのですが…
気長に待とうと思います。
あと、日超医のガイドラインから
更にこれからけんしん領域を受ける方は、クローズアップエコーに登録して
【日大水曜日の定例勉強会】に参加申請することをおススメします。
カテゴリーと判定区分を選ぶ画像問題が毎回2問提出されるので勉強になりますよ。
超音波検査士取得のメリット・デメリット
話は少し変わって、たまに『超音波検査士の資格を取得するとどうなるの?』という質問を
医療従事者の方からもいただきます。
改めて、どうして私は取得するんだろう?と考えた際にメリット・デメリットが見えてきたので
こちらに書かせていただきます。
メリット①:質の高い検査結果を受診者・患者さんに提供できる
やはりこれがいちばんの理由でしょうか。
被検者さんは検者を選ぶことが出来ません。むしろそんな資格があるということすら知らない方がほとんどかなあと。
資格を取得しているということは、それだけ勉強している=知識があるということなので
安心して検査を受けていただけるのではないかと思います。
メリット②:給与アップにつながる(かも)
大きい施設だと難しいかもしれませんが、クリニック規模だと院長等トップの方と距離が近いので
給与を上げてもらうための交渉材料になります。取得したと報告しただけで給与アップできたという話も聞きます。
メリット③:転職に有利
ステップアップや生活環境の変化で転職を余儀なくされる場合、資格が大きな武器になります。
私は採用担当もさせてもらっているのですが、消化器(or けんしん)プラスアルファの資格をお持ちの方は
おっ!と目に留まります。
メリット④:バイト・副業で高収入を得られることが多い
副業禁止の勤務先もありますが、可能であれば他施設さんのエコーバイトはおすすめです。
時給も関東地方では時給3000円以上が沢山ありますし、何より色んな施設さんのエコー機種や
検査方法などを知る事が出来ます。
また『バイト技師さんの気持ち』が理解できるので、勤務先で正職員としてバイト技師さんをお迎えする時に
どう接すれば良いか(どうすれば寂しくないか・不安を取り除くことができるか)も分かります。
デメリット①:受験にお金がかかる
日超医か日超検の入会費用や年会費、受験費にも20,000円必要です。
参考書を買う他に受験対策セミナーに参加したり、日超医の地方会や学術集会
(問題にエコー業界の”はやり”が出たりします)に参加して…だとトータルで50,000円以上は必要です。
デメリット②:合格後もお金がかかる
認定料に5,000円と、5年以内に必ず学術集会や必須講習会に参加しなければいけません。
また、医療の進歩は早いようにエコー業界の進歩も早いです。
毎年学術集会に参加しても、あれ?去年私聞き逃してた??て位色々変わります。
資格取得しても日々勉強は必須です。
超個人的意見
以上、デメリットとメリットを挙げさせてもらいました。
デメリットは殆んど金銭の問題ですが、どの資格を取得してもだいたい同じですよね。
わたしはエコーが好きなので、趣味の課金感覚でお金を使ってしまうのですが
趣味って怖いですよね、ためらうことなく散財してしまいます(笑)
メリットの②・③に関しては正直、①であげた気持ちというか信念を持ち続けていれば
必ず後からついてくるものだと思っています。
実際に私は稼げるからとか考えずに、学生時代実習先でエコー室の先生方に優しくして下さったのと
素晴らしいエコーの師匠と出会えた結果、エコーの道へ進もうと決意し今に至ります。
臨床検査技師も沢山の業務内容があって、向き不向きもあるかとは思いますが興味を持った方は是非!
もし試験に落ちてしまっても、勉強した基礎や臨床は無駄にはなりません!!
明日の検査に必ず役に立ちます!!
沢山のコメディカルが超音波検査士の資格を取得して、超音波検査全体のレベルが上がることを願っています。
コメント
健診施設で人間ドックのエコー検査を行っている者です。
検査技師不足のため、にわかな経験しかないにも関わらず、健診領域の認定試験を受験し、今年2月に認定を頂けました。
ですが、認定を頂いた時期から検査技師が充足し、エコー検査を実施する機会が月1に激減しました。
ベテラン技師ならともかく、初学者としては経験値に格段の差がありとても不安です。
ウェブでの動画配信や、自学時間を増やしたり、施設内で時間と同業職員を見つけては、エコーの練習台になってもらっております。
エコー検査は、臓器が描出されるその画像に宇宙の惑星を見るような驚きと発見があり、やりがいを感じていますが、技術の差によって受診者さまに不利益が起こらないかを心配しています。
このような状況に対し、何かアドバイス頂けたらありがたいです!
なお、副業は禁止されております。
樋口様
はじめましてこんにちは。先ずは認定合格おめでとうございます。技師不足の中チャレンジし、結果を出されたことは素晴らしいです。
また、拝見した文章からご自身の不安はエコー技術だけでなく患者さんを大切に思う気持ちから来ているものだと感じました。それは一番大事な資質であり、ソノグラファーとして大きな強みです。
詳細な事情が分かりかねる状態で私の考えを述べさせていただくので、参考程度にご覧ください。
直属の上司に相談することは可能でしょうか。「月1回の検査だと自分の検査精度に不安を感じる。今後もし機会が増やせる余地があればご相談させて下さい」等、今のご自身の状況や気持ちをお伝えするのも方法の一つかなと思います。
もし、上司に相談しても何も変わらない、または今後も検査機会が増える見込みがないと判断された場合は転職も視野に含めて良いのかなと。
月1回のエコー検査が続くと正直モチベーションやスキルの維持が難しいのではないかと思います。
副業も禁止ですものね…。
私は前職場でエコー検査が出来なくなることが決定されていたので、3ヵ月位で転職しました。なので転職という言葉に逃げや不安定の印象は持っていません。
でも樋口様はせっかく今の施設で認められて認定も取得されたので、まずは「ここで育ててもらえないか」を上司と対話してからでも遅くはないのかなと。
応援しています。何かあればまたいつでもご相談くださいね。