乳腺超音波検査 症例④

超音波検査

ある日 検診で乳腺超音波検査を行っていた際

気になるエコー像を見つけました

明らかな腫瘤像は認めませんが

テクスチャーの異なる部分が突出しているように認めます

…?と思いカラードプラをあててみると

血流シグナルがある…

エラストグラフィグラフィは?と思い やってみると

歪みの低下もある…!

施行後 すぐに医師に画像を確認してもらうと

要精査となり 他施設へ紹介 病理組織の結果はDCISでした

こちらの受診者様 問診には何も記載されていなかったのですが

エコー中 さりげなく「お胸で何か気になる事はないですか?」と伺ったところ

『今 ちょうど見てもらっているところが たまにしこりとして感じることがある』と

仰ったんですよね

色々聞きながら検査が出来る 超音波検査の強みを実感した症例でした

そして 非腫瘤性病変って こうやって見えるんだ…!と

自分の経験の引き出しが増えて 非腫瘤性病変の奥深さにはまった症例でもあります

幸いにも ご教示いただける医師が 超音波検査指導医でいらっしゃるので

理論的に だからエコーではこう見えるんですと教えて下さるので

益々モチベーションは上がります

昔 超音波検査士試験対策セミナーに参加した際 講師の先生が

教えてもらえる医師か 先輩技師はつくっておいた方が良いと仰っていましたが

まさに その通りだと思います

そして自分も 知識を伝えられるようになれれば いいなとも考えています

少し前に 日本超音波医学会から

乳房非腫瘤性病変ガイドライン 】がUPされていましたね

非腫瘤性病変の分類として 『点状高エコーを主体とする病変』も含まれていて

今までは 微細石灰化はエコー検査では分かりにくいと言われていたのに

こういうのもエコーで見つけることが出来るんだ!と

感動してしまいました

沢山経験を積んで

エコーの可能性を広げていけたら

少しでもそのお手伝いが出来ればと思っています

コメント

タイトルとURLをコピーしました