超音波指導検査士体表領域新設と腹部超音波検査症例

超音波検査

超音波指導検査士、体表臓器領域新設ですか~

いつの間に…(相変わらず気付くの遅い…)

次々と領域が増えていますね。

私が超音波検査士を受験した時から言われていましたが、

資格取得が当たり前の時代なんだなぁと

改めて実感しますね。

今日は腹部超音波の症例をアップさせてもらいます。

腹痛で来院された男性。

腸管かな~なにかあるかな~と思いながらプローブをあてると

腹部超音波画像症例

おおっと(゚д゚)!

立派な充実性腫瘤ですね。測ると90㎜程ありました。

門脈も圧排されているように見えますよね。

お腹は張っていて、押すと痛いとの事でしたので

プローブがフィットせず端の画像がどうしても欠けてしまう…

ゼリーも沢山使っても難しかったです。

腫瘤の内部エコーはカラードプラによる血流シグナルは認めず、

かつゼリーのようにふるふると動くのが確認できました。

以前、同じようなエコー所見の症例を経験したなあとふと思い出し

他の症例画像です

(少し大きさは違いますが)

最近発熱はなかったとの事でしたが、エコー所見から

肝膿瘍の疑いで報告書を提出し、他院紹介。

精査の結果アメーバ性肝膿瘍の診断とのお返事をいただきました。

アメーバ性肝膿瘍は単発で、右葉に多いそうです。

病期によってエコー所見が違うのも特徴ですよね。

(過去の症例もアメーバ性肝膿瘍でした)

色々な肝膿瘍のエコー画像は超音波検査法セミナーさんで勉強できます。

Chapter-5 肝膿瘍 肝膿瘍の所見

経過観察でまたエコーオーダー出してほしいなぁと思い、院長にお願いしたのですが

他施設に紹介しちゃったからねえ、難しいかな~との事。

ですよねえ(残念)…!

小さな規模の医療機関は、どうしても他院紹介になってしまうので

経過をエコーで追えないのが悲しいところです。

ただ、院長がエコーのオーダーをよく出してくれるので

たまにこんな所見もあったりするのが救いですね。

今回も勉強になりました。

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本記事は、超音波検査士認定試験の学習・教育を目的として執筆しています。
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おのこ

サイト運営者:おのこ

本サイトにお越しいただき、ありがとうございます。
私は関東在住の臨床検査技師です。
超音波検査で全身スキャン出来るようになりたい!という気持ちから
・超音波検査士(消化器・表在・循環器・泌尿器・けんしん)
・血管診療技師
・JHRS認定心電図専門士
・乳がん検診精度管理中央機構認定技師
を取得しました。
このブログでは、超音波検査の症例や参加した学会・勉強会の感想、超音波検査士認定試験について書いています。
これから超音波検査の業務に携わる方、超音波検査士を受験される方のお役に立てれば幸いです。

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